これもライフレッスンの一つ

昨日はSpelling Bee の地区大会の日でした。

いつものようにコンテストはUNR(ネバダ大学リノ校)で開催され、
この日8年生の学校代表として参加したあーちゃんと一緒に、パパと
私も朝からコンテストを見学しに行って来ました。


あーちゃんは学校代表として地区大会に参加するのはこれで2回目で、
今年度はBeeに参加する事が出来る最後の年とあり、今年は何とか
地区で1位となって、ラスベガスで開催される州大会へ進出したいと
意欲満々でした。

(ちなみに前年度は地区で3位だった。)


そのわりにはスペリングの練習とかもあまりしていなかったので、私
自身は(世の中そんなに甘くない!あーちゃんがiPadでゲームして遊
んでいる合間にも、熱心に練習している子達がたくさんいるんだから)
015.gifと、正直、今回はさほど期待もしていませんでした。



で、結果から先にいいますと、今年度は1位どころか、最終のオーラル
戦(6人が口頭で競い合う)にて一番最初の問題を間違えてしまい、6人
中一番最初の敗者となり、対戦から退去する結果となってしまったの
でした。


これにはあーちゃん本人、そしてパパと私もビックリ仰天してしまい
しばらく信じられずにあっけにとられた状態でした。


あーちゃんの間違えた単語というのが、"slight"だったのですが、単語
を読む人が”スライト”と言った後、あーちゃんの口から即座に出て来た
のが”sleight"の綴りでした。


どうやらあーちゃんは、スペリングビーの地区大会の最終戦で”slight”
などと言ったごく基本的な簡単な単語など出るはずがない!と深読み
をしてしまったようで、同音語である”sleight"を正しく綴ったのです
が、もちろん不正解なのでアウトになったわけです。

(私の頭の中には”slight”の方しか浮かびませんでしたが。)


最初の番であっけなくアウトとなってしまった後、最近は感情的にも
かなり落ち着いてきたなと思っていた私の予想を大幅に裏切ったかの
ごとく、あーちゃんはその後見事にOE大炸裂の状態に陥ってしまい、
席に座ったまま、感情と身体のコントロールを完全に失ってしまい、
身体全体をブルブル震わせながら大粒の涙をぼろぼろこぼし始め、残
りの5人が対戦している間中ずっと泣き続けていたではないですか!



司会者や審判、他の子達はもちろん、近くに座っていた見物人達も明ら
かにこのあーちゃんの目に見える動揺に気がついていたようなので、私
は特に対戦をしている子達の邪魔にならないといいのだがと気が気じゃ
ありませんでしたよ!



パパの方はあーちゃんの酷く動揺した姿を見ながら、スマホでスペルを
確認し、あーちゃんの"sleight"の綴りが正しい事を主張するような素振
りを見せていたのですが、問題としてだされたのは”slight"の方であり、
同音語が存在し、どの単語かはっきりしない場合はあらかじめ審判に定義
や文章内で使われている例などを聞いて確認する事が出来るので、(コン
テストの最初にルールとしてきちんと説明された。)それをせず、自らの
思い込みや憶測で判断して早まった行動をとってしまったあーちゃんに
落ち度がある、という事を言って伝えると、パパもそれを聞き納得した
ようでした。


一番右に座っているのがあーちゃん。

e0326991_03475145.jpg



実際、他の子達は同じ状況の場合、きちんと審判に、「単語の定義を
お願いします。」とか「文章内で使っている例を言ってくれますか。」
などと聞き、きちんと判断して答えてましたし、あーちゃん以降はどの
子もかなりの接戦となり、最終的にアウトとなった子達からも(特に
2位の子など)明らかに悔しさや残念さが感じ取られましたが、それでも
感情をきちんとコントロールし、お互い笑顔で握手をして対戦を終えて
いる姿をみて、その間ずっとまだ1人で泣いているあーちゃんと比べる
と、同じ学年なのに意識や行動に雲泥の差を感じられずにはいられま
せんでした。


こういう社会的な状況にでると、あーちゃんの社会性、感情面での凹の
部分が著明にでてしまい、やはり2Eである事を思い知らされるようで
昨日は私も久々に気持がどっぷりと凹んでしまいましたよぉ。007.gif


そしてこれも私の指導や支援の至らなさだなと自らを反省し、これから
も油断する事なくあーちゃんのこういった凹の部分の支援にも励まなく
てはいけないと決意を改めたのでした。


コンテスト終了後、あーちゃんはまだかなり気持が動揺していて、お昼
も「胸が痛くて喉がつかえて何も食べられない!」007.gifと言っていたの
ですが、その後学校に戻る前に家族で近くのレストランでランチをしな
がら、この出来事について色々と皆で話し合いをしたのでした。

(レストランに行ってから食べ物みたら結局食べ始めましたけどね。笑)



あーちゃんは自分が1位になれなかった事に対して私とパパが酷く残念
に思っていて、あーちゃんに失望していると思っていたみたいですが、
私達はコンテストで優勝するとか、そんな事など全く気にしていない、
それよりも今回の出来事であーちゃんが自らの間違い(足りなかった
部分)をきちんと認識し、その経験から学び、意識や行動を改善し、次
からは同じ間違いを繰り返さないようにしながら、常に前進していく事
の大切さを学んで欲しいのだ、と言った事などを言い聞かせたのでした。


いや、きれいごとじゃなくパパも私も本当にそう思ってます。


コンテストも一位になったり優勝したりと、達成する事だけに意味がある
のではなく、その活動を通して個人が学ぶ事もいっぱいで、そういう部分
にこそ意義があるものだと思っています。


だからあーちゃんにも、今回はあっけなく負けてしまったけれども、それ
も個人としての成長のきっかけを与えてくれるいいライフレッスンとして
受けとめればいいんだ、という事を伝えると、あーちゃんもかなり機嫌を
取り戻したかのように泣きっ面にうっすらと笑顔を浮かべながらうなづい
てました。


そしてここでただ漠然と、

「今回の出来事から学んだ事を次回に活かすように!」


と言ってもあまりにも抽象的であーちゃんにはわからないので、鳥の親が
噛み砕いた餌を吐き出してヒナに与えてあげるように、認識、消化しやすく
一つづつポイントを説明し、同時に改善法をあーちゃんに提案させたりして
説明して行きました。



■私が分析した今回の出来事においてあーちゃんに欠けていたスキル


・リスニングスキル

コンテストの最初に審判がルールをきっちり説明していたにもかかわらず、
あーちゃんはそれらをきちんと聞いていなかった。きちんと聞いていたら
単語の定義や例なども質問していいと言うことも頭にあったはず。

(聞いていたけど特に注意をしていなかったので、頭の中にその情報が
 残っていなかったのかも。)



・問題となり得る要因を予測するスキル

出題された単語の中には似たような発音だけども意味が違う、(そして
当然綴りも違う)同音語がでてくる可能性があるという事に気がつくべき
だったのだけど、あーちゃんはそこまで予測できてなかった。

(又は自らの思い込みや憶測だけで勝手に決めつけ、そういった可能性
を予測するところまでに至らなかった。)



・不明虜な部分やわからないところは明確にする(確認する)スキル


問題点が予測出来た場合、(同音語の存在)それを明確にする為に相手
に確かめるスキル。これは思っているだけではダメで、きちんと口頭で
(その単語の定義を言ってもらえますか?)などとコミュニケーション
をとるという行動が必要。


今回あーちゃんは(地区大会でこんな簡単な単語などでるはずがない)
など勝手に決めつけてしまったので、きちんと確かめるべきだという
意識にも至らなかったし、当然行動にもつながっていない。


私はいつもあーちゃんに、「憶測だけで決めつけないように。ちょっと
でも疑いがあれば、必ず確認する事!」と口を酸っぱくして言っている
のですが、こういった感情的にテンションが高まっている場面ではつい
そういった意識も頭から飛んで行ってしまうのかもしれませんねぇ。


やっぱりこういった社会的シーンでの場慣れが大切ですよね。         

いつも思う事ですが、ソーシャルスキルを向上して行くには、実際その
場で実践的にスキルを練習していく事が効果的だと思います。


社会の場が苦手だからと言って、常にそういう状況を避けていたのでは
なかなかスキルも向上し難いように思います。



・感情(正確には感情に伴う行動)をコントロールするスキル


あーちゃんが綴りを間違えた事、負けた事に対する感情の強烈な反応
をコントロールする事はできないかもしれませんが、(神経的にそう
感じるものは仕方がない)でもその感情に伴う行動(声をだしたり、
泣いたり、怒鳴ったり、身体を震わせたりなどなど)は自己の意識で
ある程度コントロールする事は出来ると思うので、特にこういった
公共の場、特別な状況においては他人に迷惑をかけない為にも自己の
行動をチェックするスキルを身につける事が大切だと思います。


この部分は特に現在考慮している例の高校/カレッジを同時に体験する
プログラムへ受け入れられようと思えば改善されるべき部分で、多少
の心の動揺、プレッシャーなどで感情的に圧倒され、年齢に不適切な
行動をみせるような生徒は受け入れてもらえませんのでねぇ。


私はあーちゃんを見ていていつも思うのですが、知識や情報、知能
学力などはあくまでも”ツール”であって、いくら高性能のツールを
もっていても、それをどのような状況のどの場面で何に対して使うか
などといった判断ができないと、それらはただ所持しているだけで、
何の役にも立たないと思っているんですよねぇ。


いくら知識があって賢くても、そのスマートさを実生活に活かして行
ける能力やスキル、(実行機能力、ソーシャルスキル、ライフスキル
など)人生をスムーズにナビゲートしていくスキルに欠けていると、
それらは宝の持ち腐れとなってしまい、個人の能力をフルに活かす事
が難しいと思うんです。


だから私的には、アカデミックなスキルや学業的な達成以上に、上記
にあげたようなスキルが大切になって来ると思っています。


以上のポイントを色々な例を交えながらあーちゃんに一つ一つ説明して
いき、あーちゃんの考え方、意見などにも耳を傾けじっくりと話し合い
をした後、あーちゃんにこれらのポイントを再度私に説明させ、理解
しているかどうかきっちり確認しました。


(ここが大切なんですねぇ。)


本人もこれらのポイントに同意し、なんと最終的には私のトークに妙に
インスパイアされたのか、


「今度は今回の出来事をテーマにした、”自分の人生でつまづいた経験”
を綴ったmemoir(回想録)を書きたくなった!」φ(・_・”)


とか言って元気を取り戻してましたが。(笑)


まぁ、未だにあれこれ課題が健在ですが、あーちゃんのいいところって、
少々の失敗や辛い出来事にもへこたれず、すぐに立ち直るresilentなところ
で、この転んでも転んでも何度も起き上がる根性があれば、色々とふりかか
ってくる困難にも立ち向かっていけるんじゃないかと少しは安心しています。


というわけで、昨日は私も精神的にどっと疲れてしまいましたが、結果的
にはとても実りの大きかった一日だったと思います。


普段は真っ青なネバダの空も、昨日はあーちゃんに同情してかどんよりと
悲しそうな曇り空でした。(青空フェチのichiさん、残念〜。涙)

(ネバダ大学のビルからの景色)


e0326991_05585193.jpg



いつもご訪問ありがとうございます!

ブログ村のランキングに参加しています。
お帰りの際、応援のクリックを押して頂けると
更新の励みになりますのでよろしくお願いします。

全く、とんだBeeでした。002.gif 

にほんブログ村 子育てブログ 海外育児へ
にほんブログ村


[PR]
by mathgifted | 2014-01-30 06:26 | Life Skills


数学が得意な16歳の2E kid(ASD&ギフテッド) あーちゃんの毎日を綴っています。ネバダの山奥で熱愛する数学を修行中!将来は大学の数学教授になるのが夢。13歳から本格的に地元の大学で数学のコースを受講し始めました。 目指すはMIT or Caltech! 


by あーちゃんママ

画像一覧

S M T W T F S
1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30

カテゴリ

はじめに
あーちゃん
あーちゃんの作品
Gifted
2E
Math(数学)
Proof School
Middle School
High School
University
Language Arts
Japanese
Science
SAT/ACT
Social Studies
Reading
自宅学習
学習/教育
Resources
Awards
iPad
お薦めの本
自閉症/ADHD
脳について
ソーシャルスキル
実行機能(EF)
Life Skills
Exercises
Memories
育児
Psychology
Health/Medical
Arts
英語の記事・情報
あーちゃんママ
ママのつぶやき
あーちゃんパパ
Quirky Family
Family Outings
日々の出来事
アメリカ生活
TV番組/映画鑑賞
その他もろもろ

最新の記事

ご訪問ありがとうございます
at 2016-02-15 07:26
あーちゃんの2014年を振り返る
at 2014-12-31 15:37
あーちゃんとデート
at 2014-12-30 12:36
あちゃー!あーちゃん (ノ_..
at 2014-12-29 12:31
二人でCOSMOSにハマってます
at 2014-12-28 09:10
ご近所のクリスマスデコレーシ..
at 2014-12-26 09:37
クリスマスイブだと言うのに...
at 2014-12-25 10:37
SAT '14の結果
at 2014-12-24 11:31
Ten best Gifte..
at 2014-12-23 12:42
春学期のコース
at 2014-12-22 10:10

以前の記事

2016年 02月
2014年 12月
2014年 11月
2014年 10月
2014年 09月
2014年 08月
2014年 07月
2014年 06月
2014年 05月
2014年 04月
2014年 03月
2014年 02月
2014年 01月
2013年 12月
2013年 11月
2013年 10月
2013年 09月
2013年 08月
2013年 07月
2013年 06月
2013年 05月
2013年 04月

メモ帳

最初のブログ
あーちゃんはmath kid
もよろしくお願いします!

今まで家族で訪れた場所や自然の風景、家族との何気ないひと時などの癒し系写真を集めた私のもう一つのブログです。
Carpe diem
e0326991_03350338.jpg

フォロー中のブログ

日常の小さな魔法
mama's recipe
陽のあたる場所  + が...
あーちゃんはmath kid
Curious Ryon...
Gifted☆
シアトルで子育て
ギフテッドの子の一日
でこぼこギフテッド
毎日ギフテッドかあさん
* 緑の中の台所 *
凸凹な僕たち
でこぼこワンダーランド
アメリカのギフテッド&2e情報
The Curious ...

外部リンク

記事ランキング

ライフログ


Misdiagnosis And Dual Diagnoses Of Gifted Children And Adults: ADHD, Bipolar, OCD, Asperger's, Depre


Different Minds: Gifted Children With Ad/Hd, Asperger Syndrome, and Other Learning Deficits


A Parent's Guide to Gifted Children

その他のジャンル

ブログジャンル

子育て
教育・学校

画像一覧