カテゴリ:Language Arts( 3 )

Curse of Knowledge(知識の呪い)

ハーバード大学の心理学教授であるSteven Pinker氏の本は私も過去に何冊か読んだ
事があるのですが、彼の考え方や見方、概念、主張など、一般に私自身かなりうなず
ける部分が多く、又、彼のレクチャーやプレゼンテーションはあちらこちらにとても
知的でwittyなユーモアのセンスが伺われ、どちらもとてもエンジョイしてきました。


私が特に楽しんだ本がこちら。



e0326991_04303172.jpg

日本語訳版も出版されているみたいですね!




e0326991_04384103.jpg


先日、彼の最新作について書かれた記事を読み、これまたなかなか興味深そう
な内容みたいで、ライティングが趣味のあーちゃんの参考にもなるのではないか
と思い、来月のあーちゃんの誕生日のプレゼントの1つとして買おうかと考えて
いるところであります。



e0326991_04464954.jpg



特にこの本の中に出て来る"curse of knowledge"(知識の呪い)という概念に
思わず(おぉぉ〜、わかるわかる!まさにそうだわ!)とうなずいてしまいました。


この"curse of knowledge”とは、

Call it the Curse of Knowledge: a difficulty in imagining what it is like
for someone else not to know something that you know. The term was
invented by economists to help explain why people are not as shrewd
in bargaining as they could be when they possess information that their
opposite number does not. Psychologists sometimes call it mind blindness.
In the textbook experiment, a child comes into the lab, opens an M&M
box and is surprised to find pencils in it. Not only does the child think
that another child entering the lab will somehow know it contains pencils,
but the child will say that he himself knew it contained pencils all along!



The curse of knowledge is the single best explanation of why good
people write bad prose. It simply doesn't occur to the writer that her
readers don't know what she knowsthat they haven't mastered the
argot of her guild, can't divine the missing steps that seem too obvious
to mention, have no way to visualize a scene that to her is as clear
as day. And so the writer doesn't bother to explain the jargon, or spell
out the logic, or supply the necessary detail.”

The Source of Bad Writingより抜粋)


(自閉症の子を持つ親にはこの”mind blindness"や”theory of mind"(心の理論)
についてはもうお馴染みですよね。)


「知識の呪い」とはまぁ、ごく簡単に言えば、”自分が知っている事を他の人が
知らないかもしれない、という事に気がついていない、なかなか想像し難い”と
いう現象の事を言うみたいです。


(尚、この概念についてはこちらのブログで詳しく説明(訳)されていますので、
英語が苦手な方はそちらで読んで頂けるとわかりやすいと思います。)


いやぁ〜、これって、ライティング(文章)に限らず、一般の会話やプレゼンなど
でもよく見られる現象だと思います。


実際、うちのパパなんか人とのごく普通の会話ややり取りなんかでも、この”知識
の呪い”モロ出しで、私を含む、パパと他人とのコミュニケーションの問題の主な
原因となっていると言っても決して過言ではないと思います。


パパの場合は「他人の知識状態」だけでなく、人にはそれぞれの知的能力や習得
の速度の違い、(飲み込みの速度)その個人が置かれた環境やこれまでの経験、
(もしくは経験の欠如)などと言った部分なども全く考慮にいれず、(それらの
存在に気がつかず)何事も自分の認知状態、感覚で会話を一方的に進めて行く
傾向があり、また不明瞭な場合でも途中で相手に”確認”をしないので、すぐに話
の内容がこじれてしまい、誤解が生じやすくなってしまうんですよねぇ。


自分自身が”いちいち細かく説明されなくても、話の方向からロジックを駆使すれば、
1から5に飛躍出来る”ので、他人にもそれを期待、要求して、さっきまで1の話
をしてたかと思うと5に飛んでいて、まだ2を考えている私と話が合わず、気短に
なって怒鳴るんですから全くたまったもんじゃありませんよぉ〜。



まず、パパの場合は”私が英語のネイティヴではない”という部分からまるっきり
忘れているので困ります。(苦笑)


とにかくこの本、その他にもとても参考になる情報が満載のようで、アカデミック
なライティングはもちろんの事、簡潔で的を得て、エレガントでスタイリッシュな
文章を書く為にも役に立ちそうで、あーちゃんも興味を示すのではないかと思います。


あっ、この本についてのピンカー氏のプレゼンテーションもすごく面白かったので、
ついでにここに貼付けておきますね。

最初の方はこのレクチャーの主催の宣伝などが含まれていて、実際ピンカー氏の講演
は16:38くらいから始るので、そこまでスキップして下さい。

(Curse of knowledgeのセクションは46:40の辺りからです。)





いつもブログをご訪問して頂きありがとうございます。

ランキングに参加しています。
お帰りの際に応援のクリックを押して頂けると更新の励みになります。
どうぞよろしくお願いします〜!

にほんブログ村 子育てブログ 2Eチャイルド育児へ
にほんブログ村
[PR]
by mathgifted | 2014-10-15 07:07 | Language Arts

英語の授業が少し面白くなって来た?

以前と違って最近はあまり自分から学校での授業についての話をしなく
なっていたあーちゃんですが、先日、薄っすらと微笑みながらこち
らの紙きれを私に見せてくれました。


e0326991_07423355.jpg


おぉ〜! これは!

logical fallacy(論理的誤謬)のリストではないですか!
(ごくベーシックなものですが。)


誤謬というのは、Wikipediaによりますと、

”論証の過程に論理的または形式的な明らかな瑕疵があり、その論証
が全体として妥当でないこと。”

と言う事で、まぁ、ざっと言えば「ロジック的な間違い」みたいな
もんでしょうか。


論理的誤謬は一般には「論理学」の分野で学ぶみたいですが、口頭
での討論や、argumentative essay(論証文)などで論理的思考や
批判的思考が要求されるアメリカでは、中学くらいの時点でこう
いった内容が学習カリキュラムの中に組み込まれている事も少なく
ないんでしょう。

(ギフテッドのクラスやオーナーズクラスなど特にそういった傾向
が見られるようですね。)


論理学に関心があるあーちゃんなので、英語の授業で本格的にこう
いった内容を学習し始めた事がちょっとばかり嬉しかったみたいです。


実はあーちゃんはホームスクール時代、(小学校5年、6年)にすでに
論理学も多少かじっており、特に論理的誤謬に関してはかなり幅広く、
奥深く学習しているので、今回学校でやっている内容はあくまでも
”初歩的なもの”という感じではありますが、とりあえず自分が関心の
ある分野を学習(お復習い)出来るという事で、少しながらでも日々
の退屈をしのげるんではないかと思います。


ちなみにこちらがあーちゃんのホームスクールで使った誤謬に関する
テキストの一つです。


              The Art of Argument

e0326991_07324008.jpg


各誤謬の例もふんだんに取り入れられているし、子供でもわかりやすく
説明されていてとても使いやすい。

ロジックなどに興味を持つ小学校高学年から中学生あたりまでの年齢
にピッタリの教材となるのではないかと思います。


同じシリーズで、こちらはFormal Logic(形式論理学)のテキスト。


            The Discovery of Deduction

e0326991_07325714.jpg


あーちゃんが好きだった、ベン図を使って検証の部分。

e0326991_10025556.jpg


ホームスクールや学校以外の時間の家庭学習(アフタースクール)の
教材としてもお薦めです。

(これらは英語圏の方のみの参考情報でごめんなさい。)


ちなみに私が学生時代(中高)は、一般の公立学校ではこういった内容
など習った覚えは全くなく、(えっ?私が勉強してなかっただけ? 笑)
論理的誤謬はこちらにきてカレッジで論理学(Logic)のコースを取った
時に初めて知りました!


今からもう20年以上も前の事ですが、未だにしっかり教科書を持って
います。(笑)

e0326991_10104410.jpg


誤謬のチャプター。

e0326991_10111507.jpg


当時はなんとか頑張って勉強したけど、今見ても忘れてしまって
わけわかめのsymbolic logic(記号論理学)のチャプター。

あーちゃんはこういうのは大得意なんですよねぇ。


e0326991_10113649.jpg

e0326991_10120501.jpg


少し脱線したので話を元に戻しますが、私はもう長い間日本を離れて
いるので、現在の日本の教育事情に疎い為、今頃の日本の中学生、
高校生なども国語の時間にこういった論理学的なテーマの学習をして
いるのだろうかと思い、少しネットで調べてみました。


私が望んでいた情報は見つける事ができませんでしたが、探している
うちにいくつか「論理的思考」についてなかなか興味深い文献を見つ
けたので、とりあえずリンクしておきます。






日本でも欧米のように、学校教育で思考力、論理的思考力を促進して
いくべきだという見方も増えて来ているみたいですね。


こちら、毎日新聞のページは記事そのものもですが、それに対して
よせられたコメントの数々がとても興味深かったです。

興味と時間がある方、是非チェックしてみて下さい!
(特にコメントを!)




あははは〜、 こうしてふりかえってみると、最終的にはタイトル
と内容が何やらマッチしてない記事になってしまいましたねぇ。


こりゃ、私も自らの論理的思考の見直しが必要ですね。012.gif




いつもご訪問ありがとうございます!

ブログ村のランキングに参加しています。
お帰りの際、応援のクリックを押して頂けると
更新の励みになりますのでよろしくお願いします。

にほんブログ村 子育てブログ 海外育児へ
にほんブログ村 


[PR]
by mathgifted | 2014-01-28 10:56 | Language Arts

Englishのプロジェクト

今日は土曜日でウィークエンドだし、しばらくギフテッド関係の記事を書いて
いないので、英語の文献でも訳しようかなぁと思っていたところ、朝から又
もやあーちゃんと衝突してしまい、結局あれよあれよと言う間に午前中が過ぎ
てしまいました。 (汗)


そうこうしていると午後からは、来週の月曜日に提出する予定になっている
Englishのプロジェクトにかなり手こずっているあーちゃんのヘルプで又々
時間をくってしまい、結局夕飯を作る時間になってしまいました。(涙)


と言う事で、本日はごく簡単にあーちゃんの英語の週末プロジェクトの様子
をちらっとご報告するのみとなります。


週末の宿題としてもらって来た課題は、「Map Your Hero's Journey」
言うタイトルで、本や歴史上の人物などの”ヒーロー”を選び、その人物
の人格形成、自己成長の過程を文章と図で表現するといったものでした。

e0326991_11242715.jpg


幸いどのような内容、レイアウトにするべきかが描かれた「例」ももらって
来ていたのでアイデアはすぐに浮かび、文章の内容を作成するのには問題は
なかったのですが...

e0326991_11461226.jpg


適切な画像を探し出してそれをプリントし、ハサミで切ってのりで貼付ける
などと言った「工作」的作業にかなりの時間を費やしてしまいました。(汗)


手先が不器用なあーちゃんは、切ったり貼ったりの作業がうまくできなくて
イライラ気味!

はさみでスムースに切れてなくて、切り口がギザギザになってしまうんで又
プリントし直してやり直し、などやってたらイライラも高まりよけいきれい
に切れなくて、最後の方は私が切ってあげたりしてましたよぉ。


本当は自分でやらせるべきなんでしょうが、こういう課題って結局「概念」
の部分よりも「工作」の部分に時間がかかってしまって、私にしてみれが
(なんと時間の無駄なんだ〜!)とイラついてしまいます。


          何とか悪戦苦闘しながら仕上げる事ができました。

        あーちゃんが選んだ「ヒーロー」は大好きな本”The Giver”
        の主人公のJonasという少年。
        Jonasの体験した Personal Growthの過程を説明しています。

e0326991_11562366.jpg


          不機嫌な顔してプロジェクトに取り組んでますねぇ。        

e0326991_122490.jpg


あぁ〜、これから先、週末は又どんどん宿題や課題に追われそうだなぁ。002.gif

やっぱり先週マウンテンバイク乗りに行っといてよかったですよ。


はぁ〜、土曜日だと言うに今日は私も朝からバタバタと忙しく、心身ともに
疲れました〜。



ブログをご訪問して頂きありがとうございます。

お帰りの前に、1日1回応援のクリックをしていただけると更新の
励みになります。
     ↓ ↓ ↓
にほんブログ村 子育てブログ ギフテッドチャイルド育児へ

[PR]
by mathgifted | 2013-08-25 12:06 | Language Arts


数学が得意な16歳の2E kid(ASD&ギフテッド) あーちゃんの毎日を綴っています。ネバダの山奥で熱愛する数学を修行中!将来は大学の数学教授になるのが夢。13歳から本格的に地元の大学で数学のコースを受講し始めました。 目指すはMIT or Caltech! 


by あーちゃんママ

画像一覧

S M T W T F S
1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31

カテゴリ

はじめに
あーちゃん
あーちゃんの作品
Gifted
2E
Math(数学)
Proof School
Middle School
High School
University
Language Arts
Japanese
Science
SAT/ACT
Social Studies
Reading
自宅学習
学習/教育
Resources
Awards
iPad
お薦めの本
自閉症/ADHD
脳について
ソーシャルスキル
実行機能(EF)
Life Skills
Exercises
Memories
育児
Psychology
Health/Medical
Arts
英語の記事・情報
あーちゃんママ
ママのつぶやき
あーちゃんパパ
Quirky Family
Family Outings
日々の出来事
アメリカ生活
TV番組/映画鑑賞
その他もろもろ

最新の記事

ご訪問ありがとうございます
at 2016-02-15 07:26
あーちゃんの2014年を振り返る
at 2014-12-31 15:37
あーちゃんとデート
at 2014-12-30 12:36
あちゃー!あーちゃん (ノ_..
at 2014-12-29 12:31
二人でCOSMOSにハマってます
at 2014-12-28 09:10
ご近所のクリスマスデコレーシ..
at 2014-12-26 09:37
クリスマスイブだと言うのに...
at 2014-12-25 10:37
SAT '14の結果
at 2014-12-24 11:31
Ten best Gifte..
at 2014-12-23 12:42
春学期のコース
at 2014-12-22 10:10

以前の記事

2016年 02月
2014年 12月
2014年 11月
2014年 10月
2014年 09月
2014年 08月
2014年 07月
2014年 06月
2014年 05月
2014年 04月
2014年 03月
2014年 02月
2014年 01月
2013年 12月
2013年 11月
2013年 10月
2013年 09月
2013年 08月
2013年 07月
2013年 06月
2013年 05月
2013年 04月

メモ帳

最初のブログ
あーちゃんはmath kid
もよろしくお願いします!

今まで家族で訪れた場所や自然の風景、家族との何気ないひと時などの癒し系写真を集めた私のもう一つのブログです。
Carpe diem
e0326991_03350338.jpg

フォロー中のブログ

日常の小さな魔法
mama's recipe
陽のあたる場所  + が...
あーちゃんはmath kid
Curious Ryon...
Gifted☆
シアトルで子育て
ギフテッドの子の一日
でこぼこギフテッド
毎日ギフテッドかあさん
僕と数。
* 緑の中の台所 *
凸凹な僕たち
でこぼこワンダーランド
アメリカのギフテッド&2e情報
The Curious ...

外部リンク

記事ランキング

ライフログ


Misdiagnosis And Dual Diagnoses Of Gifted Children And Adults: ADHD, Bipolar, OCD, Asperger's, Depre


Different Minds: Gifted Children With Ad/Hd, Asperger Syndrome, and Other Learning Deficits


A Parent's Guide to Gifted Children

その他のジャンル

ブログジャンル

子育て
教育・学校

画像一覧