しつこいようですが、もう一つだけ

私は知能というものは、知能検査の数値が示す「一つの指標」といったごく
限られたものではなく、それらだけでは単純に測りきれない複数の分野
での能力を含むものだと思っています。


それゆえ私の知能に対する見方は、ハワード・ガードナーのTheory
of Multiple Intelligence「多重知能理論」に近いものと言えます。



もちろんIQテストは個人のある一定の分野の能力や認知パターンなど
を認識し、療育や支援、そして学習環境の設定・調節などの為の参考
データとしてとても参考になるツールだと思っています。


ただ、知能検査で測定出来る分野と言うのは、私達の複数の知能の中の
「ある一定の分野」に過ぎず、又、その結果(数値)自体も測定時の状況
や個人のコンディション、そしてその他様々な要因が影響される事もある
為、「リミット」もあるのも確かなので、それらの数値が「絶対的」
とも思っていません。



だから私の頭の中には”知能指数=個人の総合の知的能力”という方式が
存在しませんし、こういった極端な見方は知能検査で測定出来る以外の
分野の才能(音楽や芸術、リーダーシップなど)を見落としたりする事
にもなりかねない為、才能開発(ギフテッド教育)を目的したプログラム
などの選考基準としてこれらの数値(又はその他、学力テストなどの達成
結果)のみが判断の対象になる事に対してもかなり抵抗があります。


この事から私が「高IQ・学業成績優秀である事のみがギフテッドである」
といった考えをもっていないという事を示していますし、自分の子供の
得意分野(アカデミック)以外の”色々なタイプのギフテッド”の存在も
充分認識しているという事で、そういった分野について記事を書かない
からと言って私がそういったタイプのギフテッドの存在や定義を否定し
ているとかいったわけではないのです。


アートや音楽、スポーツ、その他アカデミックな分野以外には関心を示
さない(そして多分才能もない。笑)あーちゃんを子供に持つ私としては、
そういった分野の才能開発に関しては知識も情報も経験もない為、自分
のブログの記事に書いていないだけであって、それイコール自分の子供
のような子だけがギフテッドであると主張しているわけではありません。


その辺、何やら勘違いしている人もいるようなので、そこのところは
ここではっきりと伝えておきたいと思いました。


そしてここでもう一つ言わせて頂きたいのですが、私の記事や考え方、
見方に対して異論がある場合は、他のブログやブロガーさん達に対し
て向けるのではなく、直接私のところへそれらを向けるようにお願い
します。


明らかに反論にもなっていない誹謗中傷の類い以外はきちんと私なり
にそれらに対して説明なり、意見を言わさせて頂きますので。


(ただの誹謗中傷などは私の判断でコメントを削除させていただく事
になると思いますが。)


そしてまたここでギフテッドの定義やら認定の方法やらと議論を蒸しかえ
すつもりはないのですが、一言どうしても言っておきたかった事として、
私は”ギフテッドとはこういうもので、その認定法がこうである”といった
主張などした覚えはなく、ギフテッドの定義なんてものはいわゆる「専門家」
と呼ばれているもの人達の間でもそれぞれ違っているし、学区やギフテッド
支援団体などもそれぞれの「定義」や受け入れ基準があるでしょうから、
「アメリカではこういうのがギフテッド」だという一致した定義は存在しな
いでしょうし、私の知るところでは”ギフテッド”という正式な(医学的)
診断もありません。


だからIQ数値や学力検査、アチーブメントなどで「ギフテッド」であると
いう事が認定されている(定義付けられる)のではなく、それらは特定の
機関や学区のギフテッドプログラムの選考の基準であるというだけの事で、
しつこいようですが、それらの数値や偏差値(パーセンタイル)のみで
ギフテッドかどうかが決まるというわけではないんです。


ギフテッドという神経学的に特殊な層は、これらの数値だけで定義付け
されるものではなく、それはあくまでもギフテッドである事の特徴の一部
に過ぎず、彼らにはそれ以外の分野(精神面、感情面、神経系など)にお
いて独特な特徴を重ねもっているのです。


(そして全てのギフテッドがIQや学力などといった認知的特徴が顕著だと
いうわけではないでしょう。空間的能力や音楽的能力、対人的能力など
に優れたギフテッドの人達は、IQテストなどとは又違った面でその才能
を表現するでしょうし。)



だから最近のアメリカのギフテッドプログラム選考基準としても、ほと
んどの学区がこういった、IQテストと学力・成績結果のみで判断すると
いった形態ではなくなっていると思います。


うちの学区もギフテッドプログラムの選抜の要因として、IQや学業的な
アチーブメントなどといったcognitive characteristics(知的特徴)
だけでなく、その子の精神面や感情面など、ギフテッドならではに見
られるaffective traits(情緒の特徴)も考慮されています。



そしてアメリカでもギフテッドの専門家やサイコロジストなどの間では、
IQテストやアチーブメントテストなどのquantitative assessmentの
他に、(それに加え)インタビューや行動観察、その他の方法で個人
の内面的(精神的)なクォリティの部分を探り、個人の全体像を測り
見る、Qualitative Assessment ( Annemarie Roeper Methodが
有名ですね。)を適用している場合も多く、ギフテッドの判定(認識)
においてはIQや成績結果だけでなく、その他のギフテッドならではの
特徴を見ているのです。


私が強調したかった点と言うのは、「ギフテッドというのはこういう
ものだ!」と言った定義を唱えたのではなく、「世の中には一般に
ギフテッドと呼ばれている、明らかに標準とは違った特殊な脳の層が
いて、その特殊性を認識する事が彼らのあらゆるニーズを満たす為に
大切である。」という事を言いたかっただけであります。


私にしてみれば、親が自分の子がそういった特殊な層に当てはまると
判断して「うちの子はギフテッド」と思って育てる事は素晴らしい事
だと思います。


実際、私自身、あーちゃんが3歳で自閉症と診断されて、その以前から
ずっとあーちゃんには何か特別な才能があると信じていたけれど、
あーちゃんの知能検査をしたサイコロジストにそういった面も言って
みたものの、”専門家”達は皆次々と私に、「そういう突出した部分は
自閉症によく見られるものです。そのうち消えると思いますよ。」と
言って軽く鼻であしらわったんですが私自身は(この子は天才かも?)
という前向きな気持で育てて来ましたから。(苦笑)


だからそういった部分を言っているのではなく、ただ私としては、
ギフテッドといった特別な概念など存在せず、子供は皆どの子も
ギフテッドなんだ、といった考えが世の中に浸透していき、実際
あらゆる面で課題を抱えているギフテッドの子達のニーズが満たされ
ない事を懸念したのです。


ただ、それだけなんです。

だから皆さん、自分の子供が、(う〜ん、他の子達とちょっと違うぞ?
この子、ひょっとしてギフテッドかも?)と思ったらそれは自分の親
としての直感にまかせて、お子さんをギフテッドだと思って才能開花の
サポートをしていけばいいんです。


国を問わず、「ギフテッド」と呼ばれている層の子(人達)は存在する
のだから、自分の子供がそれに当てはまると感じたら、ギフテッドと
見なしてその子にとって為になる子育てをしていけばいいのです。


日本だけじゃなく、アメリカだって(ギフテッドプログラムの審査の為
といった特別な例を除き)知能検査を受けるきっかけとなるのは普通、
発達障害やその他の障害を疑われて、、、って場合が多いですし、その
際でIQが高く出たとしても、スクールサイコロジストからその場で、
「お宅のお子さんはギフテッドですよ!」というように自動的に判定
などされる事など少ないと思うのです。

(多くのスクールサイコロジストは知能検査では障害の有無を見極める
事に重点をおいているので、ギフテッドであるかどうかといった部分
などは見てないでしょうし。)



長くなってしまいましたが、まぁ、結局何が言いたかったかと言えば、
私がギフテッドというものをIQや学力テストなどの結果やアチーブメント
で定義付けをしているのではない! そしてアメリカでもギフテッド
プログラムの参加資格はこういった数値やアチーブメントだけでなく、
様々な要因が考慮されている、そしてそれらの基準が必ずしもギフテッド
である事と同様というわけではない、という事であります。


(学区によっては学力テストや成績、素行や態度などが主な基準と
なっていると、その基準に満たさないアンダーアチーバーのギフテッド
の子がプログラムからもれてしまうケースだって結構あるでしょうから。
そして私はそういった部分に対しても酷く違和感を感じているのですが、
こういった課題は今はギフテッドプログラムを実施しているアメリカに
おいての問題ですので、あえてこのブログでもあまりとりあげてません。)



だから私がギフテッドの記事やアカデミックな面について書いている
時は、”すべてのタイプのギフテッド”について述べているわけではなく、
”ただ単にある一定のタイプのギフテッド(学術的ギフテッド)について
言っているという捉え方をして頂けるとありがたいです。


長々とまとまりのない文章となってしまいましたが、ちょっと気になった
もんで、私の思いを吐き出させてもらいました。


最後まで読んで頂きありがとうございました。


このトピック(ギフテッドの定義)について書くのはこれで最後にします。


これからは皆さんにとって参考になる情報などを発信して行きたいと思
っています。

私は皆さんの考え方に影響を与えようとか、思考をある一定の方向へ傾け
ようなどといった意図は全くなく、ただギフテッド関連の情報源の少ない
現在の日本で、こんな情報もあるんですよ、と情報のおすそ分けをして、
それらが皆さんの判断や決断の参考やお役に立てればいいなと思っている
だけですので。

様々な情報を目の前にして、それらを判断するのはあくまでも皆さん
自身なのですから。



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by mathgifted | 2014-02-15 12:39 | Gifted


数学が得意な16歳の2E kid(ASD&ギフテッド) あーちゃんの毎日を綴っています。ネバダの山奥で熱愛する数学を修行中!将来は大学の数学教授になるのが夢。13歳から本格的に地元の大学で数学のコースを受講し始めました。 目指すはMIT or Caltech! 


by あーちゃんママ

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